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粒粒の循環

粒粒の循環

良い7月だった…。暑くもなく寒くもなく、心身ともに伸び伸びと過ごしました。穏やかすぎて頭のネジが普段よりもだいぶん緩んだ気がしています。いつもまでもこの気候が続くわけではないので、8月は緩んだネジを締め戻しながら参りたいと思います。ネジ回しを探すところから始めます。どこ行ったけなー。 一日の終わりの一杯、湿気のない20度前後の北欧の夏にぴったりのレシピ開発をし、毎日限定一杯🍹(自戒)楽しんでいました。ライム4分の1をグラスに絞って、そこにハチミツをティースプーン一杯溶かし、ボンベイサファイアを30ml位?、ソーダ水で割ります。鬼平のお熊ばあさんのように、これがなくちゃあ、一日が終わらねえだよう、とつぶやきながら、いただきます。ジンの味の違いが分かるわけではないので、ボンベイサファイアでなくても良いのですが、ただ、酒屋さんのジンの棚で、ボトルが涼しげだから。その後、布団の上で、良い人生だった…、ではなくて、良い一日だった…。と思いながら眠っていました。良い7月だった…。 15歳男子の釣りに付き合って、私は釣りをするでもなく、小さな波がたつ水面を眺めていると、だんだんと焦点が合わなくなり、水が地球上を循環する様が妄想されて。目の前の穏やかな湖の水面、災害の大雨、海水、川の水、恵みの雨、末期の水、命の水、汚染水、天然水、井戸水、氷河の氷、アイスコーヒーの中の氷、水道水、いつか降った黒い雨。体の中の水、脳と心臓の73%肺の83%皮膚の64%筋肉と腎臓の79%骨の31%血液の約90%の水。さっき私があくびをして出た涙の水の分子は、かつての恐竜のおしっこだったかもしれないし、かつてナイアガラの滝の水だったかもしれないし、いつかどこかの木の樹液だったかもしれない、干される前のシイタケの水分だったかもしれない。水分子だけに限らず、原子とか分子とか、すべての物資を構成する粒粒が、長い時間をかけて循環している流れを思うと、粒粒が巡り巡って形を変えているだけで、時間と空間も、様々な境界もぼやけてくる気がします。地球上の粒粒の総数は変わらず、形を変えているだけ。私を構成する原子と分子の粒粒は、私の以前には何だったか、私の後は何になるのか。私の体もそのうち、この循環の流れの輪に戻るわけで。そこから一時的に私を構成するものを借りているだけか。…粒粒だもの。そんな妄想をしていると。 水面の向こうで、バッシャーッツ!と派手な音を立てて跳ねる魚と、それを悔しそうに眺める15歳と、ぷかぷか浮かんだ雲と、涼しい風。あゝ。私の現実世界が戻ってきた。とりあえず、本日の夕飯は魚ではないようです。

粒粒の循環

良い7月だった…。暑くもなく寒くもなく、心身ともに伸び伸びと過ごしました。穏やかすぎて頭のネジが普段よりもだいぶん緩んだ気がしています。いつもまでもこの気候が続くわけではないので、8月は緩んだネジを締め戻しながら参りたいと思います。ネジ回しを探すところから始めます。どこ行ったけなー。 一日の終わりの一杯、湿気のない20度前後の北欧の夏にぴったりのレシピ開発をし、毎日限定一杯🍹(自戒)楽しんでいました。ライム4分の1をグラスに絞って、そこにハチミツをティースプーン一杯溶かし、ボンベイサファイアを30ml位?、ソーダ水で割ります。鬼平のお熊ばあさんのように、これがなくちゃあ、一日が終わらねえだよう、とつぶやきながら、いただきます。ジンの味の違いが分かるわけではないので、ボンベイサファイアでなくても良いのですが、ただ、酒屋さんのジンの棚で、ボトルが涼しげだから。その後、布団の上で、良い人生だった…、ではなくて、良い一日だった…。と思いながら眠っていました。良い7月だった…。 15歳男子の釣りに付き合って、私は釣りをするでもなく、小さな波がたつ水面を眺めていると、だんだんと焦点が合わなくなり、水が地球上を循環する様が妄想されて。目の前の穏やかな湖の水面、災害の大雨、海水、川の水、恵みの雨、末期の水、命の水、汚染水、天然水、井戸水、氷河の氷、アイスコーヒーの中の氷、水道水、いつか降った黒い雨。体の中の水、脳と心臓の73%肺の83%皮膚の64%筋肉と腎臓の79%骨の31%血液の約90%の水。さっき私があくびをして出た涙の水の分子は、かつての恐竜のおしっこだったかもしれないし、かつてナイアガラの滝の水だったかもしれないし、いつかどこかの木の樹液だったかもしれない、干される前のシイタケの水分だったかもしれない。水分子だけに限らず、原子とか分子とか、すべての物資を構成する粒粒が、長い時間をかけて循環している流れを思うと、粒粒が巡り巡って形を変えているだけで、時間と空間も、様々な境界もぼやけてくる気がします。地球上の粒粒の総数は変わらず、形を変えているだけ。私を構成する原子と分子の粒粒は、私の以前には何だったか、私の後は何になるのか。私の体もそのうち、この循環の流れの輪に戻るわけで。そこから一時的に私を構成するものを借りているだけか。…粒粒だもの。そんな妄想をしていると。 水面の向こうで、バッシャーッツ!と派手な音を立てて跳ねる魚と、それを悔しそうに眺める15歳と、ぷかぷか浮かんだ雲と、涼しい風。あゝ。私の現実世界が戻ってきた。とりあえず、本日の夕飯は魚ではないようです。

おばあちゃんサワー🍹

おばあちゃんサワー🍹

夏至が過ぎ、カンカン照りの晴天が数日続いた後、久しぶりに風が吹いて大雨が降りました。頭の中がすっきりするような清々しい雨でした。脳みそと心の埃を沈めてくれそうな。散歩をすると、白樺はもう種の準備がほぼ整っていて、菩提樹も小さな実をつけ、森の道には野生のブルーベリー(写真はつまみ食いの図)も実っていました。短い夏の間にすべてを滞りなく行う植物に、毎年心から感心させられます。 6月にあった、(自分にとって)ちょっと面白かった話。 女性用の小さめの懐中時計をスウェーデン語でMormorsur→直訳すると、お祖母ちゃんの懐中時計、と呼びます。Morがお母さんで、Mormorが母方のお祖母ちゃん。父方のおばあさんはFarお父さんのMorお母さんでFarmorと言うんです。これ、とても分かりやすいです。お祖母ちゃんにも2タイプあります。同じ調子でお祖父ちゃんはFarfarとMorfar。読みはカタカナで書くとモールモールとファールモールとファールファールとモールファール。以上、プチ・スウェーデン語講座でした。本題です。何かの拍子で、MormorsurがGoogle翻訳され、そこにあった訳が、おはあちゃんサワー。Mormor、+Sur(酸っぱい飲み物)と認識されて、出来上がったおばあちゃんサワー。(Mormorとurの間のsは所有格)おばあちゃんサワー🍹思いもよらない不意を突かれたパワーワードで一人でしばらく地味に笑いました。ばあちゃん秘蔵の梅と赤紫蘇シロップをスピリッツとソーダで割ったら出来そうなおばあちゃんサワー。酸っぱくて口がすぼむ。ちなみに機嫌が悪いこともSur(スール)と表現します。おばあちゃん、ちょっと今日酸っぱいね。笑。 次は、一年に一回やってくる煙突掃除屋さんが今年はサルバドール・ダリに非常に良く似たおじさんだった事。黒づくめの服のおじさんの目力と、細くて上にくるんと曲がった髭に、これはどう見ても。玄関で一瞬固まりました。家にダリが来た。ダリがうちの暖炉の煤を掃除機で吸っている、ダリがうちの屋根に上って煙突掃除をしている。ソワソワする30分でした。来年もまたダリが煙突掃除に来てくれたら嬉しいです。 先日ニュースを見ていたら、道端のルピナスを市の職員らしい人が引っこ抜く映像だったので、ニュースの解説を高2男子の通訳経由で聞いてみると、ルピナスはスウェーデンに来た外来の植物で、昨今は増えすぎる傾向にあり、引っこ抜いているとの事でした。人間の活動と移動が活発かつ広範囲になった結果として、外来の植物や動物は、どこでも問題になっているのかもしれません。 私は全くその事を知らず、ルピナスは姿も色もきれいで、昔からのスウェーデンの初夏の風景の一部だと思っていたのでびっくりしました。ルピナスが好きなので、以前、園芸屋さんでわざわざ苗を買って自分の庭に植えてみたのですが、うまく育ちませんでした。道端には勝手に増えていくのに、うちの庭はルピナスのお気に召さなかったのでしょうか。 ルピナスさん、という絵本があって、それは、世界を美しくするためにルピナスの種を世界中に撒いて回ったルピナスさんの話だったような。あれは、現実的に見ると、所かまわず外来植物の種をまき散らす大変な事をしでかすお話ということになるのでしょうか。もちろんルピナスさんはフィクションで、世界をもっと美しくする、というテーマこそが本質ですが。 良かれと思ってした事が、予想外の悪い結果を生んでしまった。世界を美しくしようとした種まきは、他の土地の植物にとっては非常に迷惑な事だった。人の生活を豊かにしようとした発明が、かえって人を苦しめる結果になってしまった。親切のつもりが、人を傷つけてしまった。平和をもたらすはずが、争いの拡大を招いてしまった。 それらは、ある話、の数々。聞いたことのある話。現在進行形の話。私もいつ何時、そのようなことをしでかすかもしれないし、もうすでに何かをしでかしているのに気が付いていないことも山ほどあるだろう。 そして、アジアから北のヨーロッパまでわざわざやって来て、この地に住まわせてもらっている私は、厚かましくも、今日も一日、ご飯も食べて、笑ったり怒ったりしながら、平穏無事に過ごさせていただきました。

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おばあちゃんサワー🍹

夏至が過ぎ、カンカン照りの晴天が数日続いた後、久しぶりに風が吹いて大雨が降りました。頭の中がすっきりするような清々しい雨でした。脳みそと心の埃を沈めてくれそうな。散歩をすると、白樺はもう種の準備がほぼ整っていて、菩提樹も小さな実をつけ、森の道には野生のブルーベリー(写真はつまみ食いの図)も実っていました。短い夏の間にすべてを滞りなく行う植物に、毎年心から感心させられます。 6月にあった、(自分にとって)ちょっと面白かった話。 女性用の小さめの懐中時計をスウェーデン語でMormorsur→直訳すると、お祖母ちゃんの懐中時計、と呼びます。Morがお母さんで、Mormorが母方のお祖母ちゃん。父方のおばあさんはFarお父さんのMorお母さんでFarmorと言うんです。これ、とても分かりやすいです。お祖母ちゃんにも2タイプあります。同じ調子でお祖父ちゃんはFarfarとMorfar。読みはカタカナで書くとモールモールとファールモールとファールファールとモールファール。以上、プチ・スウェーデン語講座でした。本題です。何かの拍子で、MormorsurがGoogle翻訳され、そこにあった訳が、おはあちゃんサワー。Mormor、+Sur(酸っぱい飲み物)と認識されて、出来上がったおばあちゃんサワー。(Mormorとurの間のsは所有格)おばあちゃんサワー🍹思いもよらない不意を突かれたパワーワードで一人でしばらく地味に笑いました。ばあちゃん秘蔵の梅と赤紫蘇シロップをスピリッツとソーダで割ったら出来そうなおばあちゃんサワー。酸っぱくて口がすぼむ。ちなみに機嫌が悪いこともSur(スール)と表現します。おばあちゃん、ちょっと今日酸っぱいね。笑。 次は、一年に一回やってくる煙突掃除屋さんが今年はサルバドール・ダリに非常に良く似たおじさんだった事。黒づくめの服のおじさんの目力と、細くて上にくるんと曲がった髭に、これはどう見ても。玄関で一瞬固まりました。家にダリが来た。ダリがうちの暖炉の煤を掃除機で吸っている、ダリがうちの屋根に上って煙突掃除をしている。ソワソワする30分でした。来年もまたダリが煙突掃除に来てくれたら嬉しいです。 先日ニュースを見ていたら、道端のルピナスを市の職員らしい人が引っこ抜く映像だったので、ニュースの解説を高2男子の通訳経由で聞いてみると、ルピナスはスウェーデンに来た外来の植物で、昨今は増えすぎる傾向にあり、引っこ抜いているとの事でした。人間の活動と移動が活発かつ広範囲になった結果として、外来の植物や動物は、どこでも問題になっているのかもしれません。 私は全くその事を知らず、ルピナスは姿も色もきれいで、昔からのスウェーデンの初夏の風景の一部だと思っていたのでびっくりしました。ルピナスが好きなので、以前、園芸屋さんでわざわざ苗を買って自分の庭に植えてみたのですが、うまく育ちませんでした。道端には勝手に増えていくのに、うちの庭はルピナスのお気に召さなかったのでしょうか。 ルピナスさん、という絵本があって、それは、世界を美しくするためにルピナスの種を世界中に撒いて回ったルピナスさんの話だったような。あれは、現実的に見ると、所かまわず外来植物の種をまき散らす大変な事をしでかすお話ということになるのでしょうか。もちろんルピナスさんはフィクションで、世界をもっと美しくする、というテーマこそが本質ですが。 良かれと思ってした事が、予想外の悪い結果を生んでしまった。世界を美しくしようとした種まきは、他の土地の植物にとっては非常に迷惑な事だった。人の生活を豊かにしようとした発明が、かえって人を苦しめる結果になってしまった。親切のつもりが、人を傷つけてしまった。平和をもたらすはずが、争いの拡大を招いてしまった。 それらは、ある話、の数々。聞いたことのある話。現在進行形の話。私もいつ何時、そのようなことをしでかすかもしれないし、もうすでに何かをしでかしているのに気が付いていないことも山ほどあるだろう。 そして、アジアから北のヨーロッパまでわざわざやって来て、この地に住まわせてもらっている私は、厚かましくも、今日も一日、ご飯も食べて、笑ったり怒ったりしながら、平穏無事に過ごさせていただきました。

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蚊の楽園におよびでない人

蚊の楽園におよびでない人

若葉から、ひときわ緑の濃さを増した木の葉がひしめき合う。時折過ぎる風に、葉の一枚一枚が様々にその身を揺らし陽の光を跳ね返す。北欧の夏である。(3日で4冊立て続けに読んだ池波正太郎風に、と思ったけれどダメか笑) 数日前、4月も終わるね、早いねーと言っていたら、まるまる1か月勘違いしていた5月呆けです。終わるは4月ではなく、5月でした。私の頭の回転は錆びついていますが、周りの自然は緑と花と花粉と、目まぐるしく変化していきます。ハチも、蝶々もアリも忙しく動き回っています。そして北欧の国に、ハエと蚊も出現。 スウェーデンの蚊は、日本の蚊に比べて気合とスピードが感じられず、おっとり飛んでいる気がします。✋👼。日本の蚊は、代々、日本人の両手と蚊取り線香、ベープマット、虫よけスプレー等の様々な試練を生き抜いてきている精鋭たち。あの身体能力、モスキートオリンピックがあれば、日本の蚊達は上位を占めるはず。 スウェーデンの人々は、蚊やハエに対する嫌悪感が薄い気がします。つかの間の夏の風物詩として、寛大な心で接することができるのでしょうか。ある人は、蚊は手でよけるだけ、ハエは窓からお引き取りいただくのみ、と話していました。アヒンサーです。ハエ柄Tシャツも見たことがあります。 Proxemicsプロクセミクス文化による感覚や認識の違い。昔々、スウェーデン語の先生が、授業の最後に、質問はありませんか、と聞いて、私は、ないでーす、という意味でうなずいていたのですが、ハイ、クミコ、質問は何ですか?と聞かれることが度々ありました。頭は横に振らなければいけませんでした。手を挙げて顔の近くでひらひらと動かす行動は、日本人であればこっちおいでという意味ですが、違う国と文化では、あっちへ行けというジェスチャーにとらえられることがあります。これは、大問題になりかねないほど正反対。 ある対談で、池波正太郎は、キッチンバサミに対して、料理にハサミを使う?!と違和感(嫌悪感も?)を感じていたようでしたが、こちらは時間的な、世代的な感覚の違い。(何千年も前の文献にも、今の若いもんは、という記述があるらしいです。)お弁当温めますか?という言葉は1日にどれくらい発せられているでしょう。すみませんが、こちらで弁当を遣わせていただきやす、と言っていた江戸時代の人に、お弁当温めますかと聞いたらキョトンとするかもしれません。弁当をおめえさん、どうして温めるつもりかい?懐にでも入れるってえかい。🍱電子レンジでほうれん草のおひたしも白米も煮しめも桜でんぶも梅干しも一緒に熱々になった弁当は、喜ばれるのか、それとも。個人的にはお弁当は常温で食べるのが好きです。 時間と空間による、感覚や認識の違い。 スウェーデンの蚊からすると、毒ガス級かもしれない🐓金鳥蚊取り線香🐓を焚き、弱ったところパチンパチン✋としつこく追いかける人間は、よそから来た非常に忌まわしき存在。このことである。(←池波正太郎の小説の決め台詞)自覚を持って、良い人ぶって生きないようにします🍃

蚊の楽園におよびでない人

若葉から、ひときわ緑の濃さを増した木の葉がひしめき合う。時折過ぎる風に、葉の一枚一枚が様々にその身を揺らし陽の光を跳ね返す。北欧の夏である。(3日で4冊立て続けに読んだ池波正太郎風に、と思ったけれどダメか笑) 数日前、4月も終わるね、早いねーと言っていたら、まるまる1か月勘違いしていた5月呆けです。終わるは4月ではなく、5月でした。私の頭の回転は錆びついていますが、周りの自然は緑と花と花粉と、目まぐるしく変化していきます。ハチも、蝶々もアリも忙しく動き回っています。そして北欧の国に、ハエと蚊も出現。 スウェーデンの蚊は、日本の蚊に比べて気合とスピードが感じられず、おっとり飛んでいる気がします。✋👼。日本の蚊は、代々、日本人の両手と蚊取り線香、ベープマット、虫よけスプレー等の様々な試練を生き抜いてきている精鋭たち。あの身体能力、モスキートオリンピックがあれば、日本の蚊達は上位を占めるはず。 スウェーデンの人々は、蚊やハエに対する嫌悪感が薄い気がします。つかの間の夏の風物詩として、寛大な心で接することができるのでしょうか。ある人は、蚊は手でよけるだけ、ハエは窓からお引き取りいただくのみ、と話していました。アヒンサーです。ハエ柄Tシャツも見たことがあります。 Proxemicsプロクセミクス文化による感覚や認識の違い。昔々、スウェーデン語の先生が、授業の最後に、質問はありませんか、と聞いて、私は、ないでーす、という意味でうなずいていたのですが、ハイ、クミコ、質問は何ですか?と聞かれることが度々ありました。頭は横に振らなければいけませんでした。手を挙げて顔の近くでひらひらと動かす行動は、日本人であればこっちおいでという意味ですが、違う国と文化では、あっちへ行けというジェスチャーにとらえられることがあります。これは、大問題になりかねないほど正反対。 ある対談で、池波正太郎は、キッチンバサミに対して、料理にハサミを使う?!と違和感(嫌悪感も?)を感じていたようでしたが、こちらは時間的な、世代的な感覚の違い。(何千年も前の文献にも、今の若いもんは、という記述があるらしいです。)お弁当温めますか?という言葉は1日にどれくらい発せられているでしょう。すみませんが、こちらで弁当を遣わせていただきやす、と言っていた江戸時代の人に、お弁当温めますかと聞いたらキョトンとするかもしれません。弁当をおめえさん、どうして温めるつもりかい?懐にでも入れるってえかい。🍱電子レンジでほうれん草のおひたしも白米も煮しめも桜でんぶも梅干しも一緒に熱々になった弁当は、喜ばれるのか、それとも。個人的にはお弁当は常温で食べるのが好きです。 時間と空間による、感覚や認識の違い。 スウェーデンの蚊からすると、毒ガス級かもしれない🐓金鳥蚊取り線香🐓を焚き、弱ったところパチンパチン✋としつこく追いかける人間は、よそから来た非常に忌まわしき存在。このことである。(←池波正太郎の小説の決め台詞)自覚を持って、良い人ぶって生きないようにします🍃

タケノコで回避する鬼教官への道

タケノコで回避する鬼教官への道

春は始まりの季節。スウェーデンでも普通自動車の免許は18歳から取得できます。日本と違う点は、17歳から運転の練習を始められること。普通免許を持っている人が、免許取得を目指す人の運転練習の監督者として隣に同乗し、公道で運転の練習を監督できるということです。なんてチャレンジャーな制度!18歳をもうすぐ迎える高2男子のために、自動車学校で練習運転監督者のための講座、みっちり3時間半、を受けてきました。家と自動車学校の両方で車に乗りながら、筆記と実技の試験を受ける方が、はるかに時間的にもお財布的にも効率が良いそうです。北の国ならではの、氷の上を車で走るテスト、も、必修だそうです。アイススケートリンクみたいなところでやるんでしょうか。興味津々です。自動車教習所で監督者としての心得も叩き込まれました。「パニックにならず、叫ばず、忍耐をもって。これは運転練習者との共同作業です!」はるか昔、私も自動車学校に通い、ドキドキしながらハンドルを握りしめていた時の気持ちを思い出して、くれぐれも意地悪鬼教官にならないように気を付けなければと思いました。私も初心者だった🔰 日本ではもうタケノコの時季も終わりかなーと考えながら運転していたら、突然、祖父とタケノコの思い出が蘇りました。その時、私はおそらく小学校1年生か2年生。祖父はお寺の住職で、敗戦後はシベリア抑留生活を経験した静かな人でした。お寺の隅の一部屋で一人で過ごすことが多く、祖父と孫の間ながらも少し距離があるというか、邪魔をしてはいけないというか。夕方の大相撲を観る時間と夕飯の時間だけ、祖父は、家族のいるわちゃわちゃした下界へ降りてくる。そんな感じでした。 ある春の日の夕食時に、祖父が、「竹藪からかなり離れた境内の一角に、どうしたことかタケノコが一本生えて、よくこんなところに生えたものだと感心して毎日様子を見に行っていたのだが、今日それが倒されていた。」と残念そうに話しました。私は、心拍数が急上昇。そのまま母親の後ろに隠れ、やっとしばらくたってから、母親に、私と従妹たちで遊んでいて、その1メートルくらいに伸びたタケノコを蹴って倒したことを打ち明けました。母はその場で、あゝ、おじいちゃん、それは久美子たちがやったそうです。(私の心の声:今、皆の前で言うんかーい(# ゚Д゚)))祖父は一瞬の間をおいて、笑って、あゝ、そうだったか。大丈夫大丈夫、と優しく言いました。その言葉に私はオイオイと泣き始め、しゃくりあげ。周りの大人たちは多分笑っていたような。そんな、ほろ苦いタケノコの思い出。毎日足を運んで、迷いタケノコの成長を慈しんだ祖父の心。そんな心は知る由もなかった、昔の自分。…。あゝ、初心者だった🔰…。 確かに。大きな声で怒られるよりも、責められるよりも、笑顔と優しさで教えられた方が沁みて、残った。 くれぐれも鬼教官への道に進まないように、いつも心に祖父のタケノコ。監督初心者と運転初心者で、レッツドライブ🔰の5月です🚙🍃 皆様も、お元気にお過ごしください!

タケノコで回避する鬼教官への道

春は始まりの季節。スウェーデンでも普通自動車の免許は18歳から取得できます。日本と違う点は、17歳から運転の練習を始められること。普通免許を持っている人が、免許取得を目指す人の運転練習の監督者として隣に同乗し、公道で運転の練習を監督できるということです。なんてチャレンジャーな制度!18歳をもうすぐ迎える高2男子のために、自動車学校で練習運転監督者のための講座、みっちり3時間半、を受けてきました。家と自動車学校の両方で車に乗りながら、筆記と実技の試験を受ける方が、はるかに時間的にもお財布的にも効率が良いそうです。北の国ならではの、氷の上を車で走るテスト、も、必修だそうです。アイススケートリンクみたいなところでやるんでしょうか。興味津々です。自動車教習所で監督者としての心得も叩き込まれました。「パニックにならず、叫ばず、忍耐をもって。これは運転練習者との共同作業です!」はるか昔、私も自動車学校に通い、ドキドキしながらハンドルを握りしめていた時の気持ちを思い出して、くれぐれも意地悪鬼教官にならないように気を付けなければと思いました。私も初心者だった🔰 日本ではもうタケノコの時季も終わりかなーと考えながら運転していたら、突然、祖父とタケノコの思い出が蘇りました。その時、私はおそらく小学校1年生か2年生。祖父はお寺の住職で、敗戦後はシベリア抑留生活を経験した静かな人でした。お寺の隅の一部屋で一人で過ごすことが多く、祖父と孫の間ながらも少し距離があるというか、邪魔をしてはいけないというか。夕方の大相撲を観る時間と夕飯の時間だけ、祖父は、家族のいるわちゃわちゃした下界へ降りてくる。そんな感じでした。 ある春の日の夕食時に、祖父が、「竹藪からかなり離れた境内の一角に、どうしたことかタケノコが一本生えて、よくこんなところに生えたものだと感心して毎日様子を見に行っていたのだが、今日それが倒されていた。」と残念そうに話しました。私は、心拍数が急上昇。そのまま母親の後ろに隠れ、やっとしばらくたってから、母親に、私と従妹たちで遊んでいて、その1メートルくらいに伸びたタケノコを蹴って倒したことを打ち明けました。母はその場で、あゝ、おじいちゃん、それは久美子たちがやったそうです。(私の心の声:今、皆の前で言うんかーい(# ゚Д゚)))祖父は一瞬の間をおいて、笑って、あゝ、そうだったか。大丈夫大丈夫、と優しく言いました。その言葉に私はオイオイと泣き始め、しゃくりあげ。周りの大人たちは多分笑っていたような。そんな、ほろ苦いタケノコの思い出。毎日足を運んで、迷いタケノコの成長を慈しんだ祖父の心。そんな心は知る由もなかった、昔の自分。…。あゝ、初心者だった🔰…。 確かに。大きな声で怒られるよりも、責められるよりも、笑顔と優しさで教えられた方が沁みて、残った。 くれぐれも鬼教官への道に進まないように、いつも心に祖父のタケノコ。監督初心者と運転初心者で、レッツドライブ🔰の5月です🚙🍃 皆様も、お元気にお過ごしください!

勾玉の木の実中毒

勾玉の木の実中毒

2日ほど庭仕事に精を出しました。庭仕事をしたくなる気温10℃。水仙の蕾がようやく膨らんで、黄色いチョウを見かけました🦋。小さな破れ温室の横にある、トゲトゲのバラ(自生?野生?)との戦いはかれこれ数年続いていて、私は非情にも、絶えてくれ!と願って、根元から切って倒すのですが、いつの間にかニョキニョキトゲトゲと元気に生えてきます。多分この戦いには勝てません。 去年からの落ち葉や雑草を取り除いて、私は気分を良くしいても、落ち葉の陰にいた、まだ春のスイッチが入っていないテントウムシや縮こまっているナメクジや、地中でくつろいでいるミミズにとってはとても迷惑な事だったでしょう。トントン、と痛くなった腰を叩きながら、眺める森の木は、まだまだ裸のままですが、これからすさまじい勢いで芽吹いていきます。森のリスも鹿も長い冬を乗り越えた!春が来るぞー🌸 リスと言えば、ナッツ。3月はずっとカシューナッツを食べていました。ひとつの食べ物を食べ始めたら、ずっとそればかり食べ続けてしまう人というのは、決して多くはないでしょうが、たまに居ます。私です。重症になると、せっせと家に予備をストックし始めます🐿。 若い時に、食べ過ぎたらだめだよと言われていた銀杏を食べ過ぎた時は、カイカイのブツブツが出て母に怒られて大変でした(銀杏は中毒を引き起こす成分を含んでいる☠んですよ。実証済です。)今回のカシューナッツ、中毒が心配になるほど摂取しましたが、ブツブツも吹き出物も出ず。体が欲していたのだわ✨自分の体の声が聞こえたの、ウフフ✨と良いように解釈しておきます。 カリカリとしなしなの間の独特の噛み応えのカシューナッツを次から次へモグモグ食べながら、なんと不思議な形、これはどう見てもあれ。勾玉。その後、カシューナッツの和名に、勾玉の木、とあって、やっぱりそうだよね、と納得しました。日本に植生はしないので、勾玉がカシューナッツを模したものである確率はないでしょうが、これほど形、大きさが似ているとは。そもそも勾玉の形は何を表したものなのかにも諸説ありますが。なんとも神秘的で不思議です。分かりやすい直線でもなく、円でも球でもない。微妙に曲がった、小さくて美しいもの。分かりやすくないもの。日本独特の美なのかもしれません。 魏志倭人伝には、邪馬台国が魏へと贈った勾玉が、孔青大句珠二枚(穴が空いて曲がった青い大きな玉2個)と記されているそうで。….。ちょっと。あんまり素っ気ない書き方じゃないのさ(╯‵□′)╯︵┻━┻"穴が空いて曲がった大きな玉”を見て、魏の人々はどう感じたのでしょうか.....。少しへそが曲がった考えです。笑。勾玉の木の実食べ過ぎの副作用でしょうか。 皆様、美しい日本の春を元気にお過ごしください。タケノコ、ワラビ、フキノトウ、菜の花…🤤みんな恋しい…。 写真は、咲く直前の雪割草、スウェーデンで春を告げる花です。嬉。

勾玉の木の実中毒

2日ほど庭仕事に精を出しました。庭仕事をしたくなる気温10℃。水仙の蕾がようやく膨らんで、黄色いチョウを見かけました🦋。小さな破れ温室の横にある、トゲトゲのバラ(自生?野生?)との戦いはかれこれ数年続いていて、私は非情にも、絶えてくれ!と願って、根元から切って倒すのですが、いつの間にかニョキニョキトゲトゲと元気に生えてきます。多分この戦いには勝てません。 去年からの落ち葉や雑草を取り除いて、私は気分を良くしいても、落ち葉の陰にいた、まだ春のスイッチが入っていないテントウムシや縮こまっているナメクジや、地中でくつろいでいるミミズにとってはとても迷惑な事だったでしょう。トントン、と痛くなった腰を叩きながら、眺める森の木は、まだまだ裸のままですが、これからすさまじい勢いで芽吹いていきます。森のリスも鹿も長い冬を乗り越えた!春が来るぞー🌸 リスと言えば、ナッツ。3月はずっとカシューナッツを食べていました。ひとつの食べ物を食べ始めたら、ずっとそればかり食べ続けてしまう人というのは、決して多くはないでしょうが、たまに居ます。私です。重症になると、せっせと家に予備をストックし始めます🐿。 若い時に、食べ過ぎたらだめだよと言われていた銀杏を食べ過ぎた時は、カイカイのブツブツが出て母に怒られて大変でした(銀杏は中毒を引き起こす成分を含んでいる☠んですよ。実証済です。)今回のカシューナッツ、中毒が心配になるほど摂取しましたが、ブツブツも吹き出物も出ず。体が欲していたのだわ✨自分の体の声が聞こえたの、ウフフ✨と良いように解釈しておきます。 カリカリとしなしなの間の独特の噛み応えのカシューナッツを次から次へモグモグ食べながら、なんと不思議な形、これはどう見てもあれ。勾玉。その後、カシューナッツの和名に、勾玉の木、とあって、やっぱりそうだよね、と納得しました。日本に植生はしないので、勾玉がカシューナッツを模したものである確率はないでしょうが、これほど形、大きさが似ているとは。そもそも勾玉の形は何を表したものなのかにも諸説ありますが。なんとも神秘的で不思議です。分かりやすい直線でもなく、円でも球でもない。微妙に曲がった、小さくて美しいもの。分かりやすくないもの。日本独特の美なのかもしれません。 魏志倭人伝には、邪馬台国が魏へと贈った勾玉が、孔青大句珠二枚(穴が空いて曲がった青い大きな玉2個)と記されているそうで。….。ちょっと。あんまり素っ気ない書き方じゃないのさ(╯‵□′)╯︵┻━┻"穴が空いて曲がった大きな玉”を見て、魏の人々はどう感じたのでしょうか.....。少しへそが曲がった考えです。笑。勾玉の木の実食べ過ぎの副作用でしょうか。 皆様、美しい日本の春を元気にお過ごしください。タケノコ、ワラビ、フキノトウ、菜の花…🤤みんな恋しい…。 写真は、咲く直前の雪割草、スウェーデンで春を告げる花です。嬉。

めざせモンブラン⛰

めざせモンブラン⛰

このところ、数件、オンラインストアのお問い合わせフォームから送信できなかったり、お問い合わせに対するこちらからの返信が届かないといったお声をいただきました。お問い合わせいただいた際は、1日以内にはお返事をするようにしていますので、問い合わせたにもかかわらず音沙汰がないという場合は、直接メールantiktanaka@msn.comをしてみてください。お手数をおかけします。それから、ご購入の際に記入していただくお名前ですが、2通り以上の読みがある場合や、変わった読みをする場合は、ご購入手続きの際のメモの欄にカタカナで読みを書いていただけると大変助かります。国際郵便の発送ラベルが、ローマ字表記になるためです。どうぞよろしくお願いします。 名前は、大切に。人の思いがあって付けられる大事なものですから、皆様のお名前も間違いのないように教えていただけるとありがたいです。 名前といえば。あなたの名前には、どんな意味があるのと聞かれることが、たまにあるのですが。久美子→ forever beautiful child?相手→aha-…(微妙なリアクション)どうもすみません。でもそうなんだもん!という気持ちになります笑。苗字まで入れると、 forever beautiful child in the rice field笑笑もはや、アメリカの先住民の名前みたいですね。こぶしを握って立つ女。桜さんなんかだと、CherryBlossom🌸よ!相手→WOW!素敵だね!ってなるのですけれど。 その人ならではのものと言えば、文字もあります。最近は文字を書く機会が格段に少なくなってきましたが、この間、美しいお手紙をいただきました。青いインクで書かれた美しい文字の濃淡、心のこもった文が心に沁みました。これは、万年筆でしょうか、と尋ねたところ、何十年と使用しているモンブランですよ、ペンの先が斜めに削れています。との事でした。なんと。言ってみたい、かっこいいセリフ。日本の100円ボールペンも優秀ではあるけれど、インクが出なくなって文字がかすれて、しばしば、ムキーッッ(# ゚Д゚)となっている自分の姿を遠い目で思い返しました。モンブランは遠い。万年筆の濃淡の美しさは、ちょうどロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドのペイントと重なる美しさかも。お手紙を、何度も眺めつつ、そんな風にも感じました。 分かりやすく影響を受けて、モンブランで文字を書く人になりたい、と思ってひそかに中古市場をチェックしていますが、巡り会えるでしょうか。楽しみができました。そんなこんなで、日も長くなり、冬眠から覚めたガマガエルのように、のっそりのっそりと、私も光に向かっています。数か月間、深淵に沈んでいた人が、いきなりモンブランを狙っております。とんでもない高低差です。 自然を愛する日本の友が、今年の啓蟄は3月5日らしいよと教えてくれました。啓蟄とは、毎年日にちが決まっているのではないんですね。すべてが美しく"もえいづるはる"に向かって、ガマガエルものそりのそりと進みます。

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