遊び人のかき揚げ
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角度が下がって柔らかくなった太陽の光が、黄色くなった木の葉っぱを突き抜ける美しさ。目に心に沁みる秋です。
9月の最終日の夕ご飯。
大盛の野菜と海老のかき揚げを無心に揚げて、皆であゝ美味しいね-美味しいね-と言いながらたいらげました。これは食欲の秋。
ノルウェーのエビ、冷凍インゲン豆、ニンジン、マッシュルーム、ズッキーニ。
青じそや、ゴボウや、レンコンや、マイタケは手に入りませんが、そこは諦めて。手に入るもので。
無心に何かをしている時は心が遊んでいる時。
予期しない心の境地に入り込み、あとでふと我に返るような、心の状態。
そして、多くの人の心を動かすほどの優れたものが生まれる時というのは、きっとそんなを心を追求した時だったのではないか、とかき揚げを揚げつつ考えていました。
そんな心の瞬間が、昔のマイセンの職人さん達の絵付けにも残されています。それは、心が遊んだ状態でないと、たどり着けないと思われるもの。人の心を動かすもの。
100年以上後の人の心さえこそゆるがるれ。
スポーツでも、芸術でも、料理でも、その他の道でも。
人の心を動かさずとも、意味はなくとも、自分の心を遊ばせること。
その心持ち、心模様は自由で美しい。
遊びをせんとや、です。