太陽を食ふの候

太陽を食ふの候

キラキラしたホリデーシーズンは、家の外。
家の中は通常の生活を、粛々と恙なく年末年始と続けてまいります。地味なるかな。
黒い服を着て、ハンガリー発祥の牛飼いのスープを大鍋でぐつぐつ煮込んでいます。魔女です。ご心配なく。煮込んでいるのは牛飼いではなく牛の肉と野菜です。滋味なるかな。

暗いです。
太陽の光が恋しい。
先日、歯医者さんの定期健診に行った際、部屋もインテリアも真っ白空間で、白いまばゆいライトに照らされながら歯石取りをしてもらいました。
約30分間、体と心が、光を吸収しているのを感じました。これは光セラピーか。
光に包まれる心地良さ。目を閉じていてもぼんやり明るい。
はいー、終わりました~と言われて目を開けた時感じた、光に充ち足りたありがたい気持ち。歯科衛生士さんの優しい笑顔。思わず正座してナンマイダと手を合わせそうでした。
日照時間が極端に短い今の時分、数日どんよりとした空模様が続くこともしばしばです。意識はしていなかったけれど、こんなにも、光に飢えておったのか我が身よ、と思った光の歯医者体験でした。

一番暗くなる冬のこの時期に、スウェーデンの人々が食べるサフランパンLussekattは、サフランで色を付けた黄色くてほんのり甘いパン。
Lussekattの黄色は、太陽の光を表していて、スウェーデンでは太陽の光がない冬の時季に太陽の光を体に取りこむためにこのパンがあるのよ!と聞いた覚えがあります。本当かどうか定かではありません。
太陽の光を食べて体に取りこむとは、かなり太陽光不足で追い詰められた精神状態でないと発想しなさそうですが、私も今はそのスウェーデン人のおばさんの太陽光摂取説に頼って、サフランパンを好んで食べます。(おばさんの冗談かもしれないけれど)
太陽の光を食ふワタクシ。口に入れて咀嚼され、食道をボンヤリ光りながら落ちていくサフランパン…。ひたすらルッセカッツを食べる、北欧の冬のルセ活。
食べ過ぎで体が提灯のように膨らんで丸くなるかもしれません。
そういえば、深海に棲むチョウチンアンコウは、自前の光を灯していますね。
あの発光はバクテリアの光なんでしょうか。それとも自家発光?
こちらの人が、冬にキャンドルを好んで灯すのもチョウチンアンコウと似て、灯活。

来る新しい年が光射す年であってほしいです。
個人的2025年の目標は自宅の屋根吹き替えです。げに現実的で切実。
破れたるやより日の明かり差しこむは、さすがに、いとすさまじきものにて。

皆様、今年もありがとうございました!
心より感謝申し上げます。
どうぞ、お元気に良いお年🐍をお迎えください。

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