トライアルアンドエラー

トライアルアンドエラー

こちらの学校の保護者の集まりで以前、ひとりのお父さんの腕に漢字で「家庭」といタトゥーが彫られているのを見ました。
タトゥーは、こちらの人々にとってはおしゃれの一つで、好きな人はしています。おそらく50歳くらいから下の世代に多く見られる。
鼻ピアスでも、へそピアスでも、モヒカンでも、大いに楽しんでいます。
保育園の先生のうなじには蝶々がいた。
私は自分では今だけ無料で入れてあげると言われても入れる気はないけれど、ネガティブな感情もないです。

おそらく、そのお父さんは、家庭第一の良きお父さんで、家族を愛するあまり、漢字でFamilj/Familyというタトゥーを入れるに至った。
家庭…。
自分の愛する家族を語るにはやはり少々言葉が固すぎまいか。
おそらく、日本語的にしっくりとくるのは、「家庭」という新漢語ではなく、「家族」のほうだったかもしれない。
もしくは、もうすこしひねって「家内安全」でもよかったかもしれない。鍛えられたムキムキの片腕に「家内安全」、もう片方の腕に「無病息災」。笑。
やり直しがきくことは、またやり直せばいいけれど。
でも、そのお父さんがこの先、家庭と家族の日本語の意味合いの微妙な違いを理解して、これではなかったのかもしれないと後悔することは、まずないと思うので、何の問題もありません。
四文字熟語のタトゥーがあるとしたら、その人となりをタトゥーが語りそうで面白そうです。
一期一会。
疑心暗鬼。
諸行無常。
支離滅裂。

外国の言葉を表す日本語は、明治期にたくさん作られたそうですが、「家庭」もその一つです。社会とか、自由とか意識とか。「愛情」もそうでしょうか。
外国のアーティストが、日本の人に向けて「愛してます」ということがあります。その気持ちはうれしくなるけれど、同時にいつもちょっとむず痒い違和感を感じます。
そんなのは、そんな具合に口にするもんじゃねえだよ、そんなものはしみじみと感じたり察するもので、そんなむき出しで出されたら困っちまうでねえかよお、とお熊ばあさん(鬼平犯科帳の)なら言いそうです。
令和に生きる日本の若い世代は、愛という言葉にもっと慣れて、照れなんか感じないのかな。
愛ということばを普段から良く口にするヨーロッパにも、どこの国でも、子供の一部にガキんちょというのがいます。小学校のだいたい3~4年生が多い気がする。
例えば時々、こちらが1人で、向こうが2から4人ぐらいの場合、ニーハオニーハオと言ってくる子供がいます。
東洋人と見るやニーハオのガキんちょ。イッツオートマティック♪
マイノリティの人をからかって、その反応を楽しみに待っている目というのは、子供であっても独特な美しくない目をしています。
こういう時、他者に対してリスペクトのないガキんちょへの最善の対応を常々考えているのですが、まだまだ、これぞ✨というものが見いだせずにいます。笑。どうにかしてぎゃふんと、ではなく笑。分からせたいのだけれど。
こないだ、公園で遊んでいた3人の少年たちが、公園の外の歩道を歩いていた私に向かって、ニーハオニーハオ声をかけてきました。
私は、その子と目を合わせたまま、表情を変えずに、その子が乗っていたブランコの近くまで歩いていきました。
そして、私の黒い目でその子の青い目をしばらくじーっと見つめてから、Hej、とあいさつしました。
その子は何とも居心地悪そうに、手を私に振りました。
さて。危なくて怖いアジアのおばちゃんバージョン、成功か失敗か。
おびえさせたかもしれないので、多分、失敗。
愛を持って教え、導くべきなのです。難しいです。笑。

誰かこの子に教えてあげとくれ。
他人に対する敬意を。
願わくば、この子がこの先理解しますように。
あんまり期待はしすぎませんが。
安心と愛情があふれた家庭/環境で、優しさや思いやりを身に着けてください。
まだ、間に合うぞガキんちょ!
世界はスウェーデンより広いぞ!

16歳日本男子ウプサラ生まれも、数日後同じように声をかけられたらしく(私が会った子と同じ子ではなさそう)、その子の前に行って、人差し指を立てて(中指じゃないですよ、良く聞けよという意味の人差し指。って、何でしょう、この注釈。笑)目を見ながら、そういうことをするな、と言ったら、「分かった、ごめん」、って言ってたよ、と報告してきました。
何と。おぬし、やりおるな。

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